キャラクター

  • Edward Elric
    「ああ。このオレが鋼の錬金術師だ!」
    右腕と左足の機械鎧(オートメイル)から「鋼」の二つ名で呼ばれる、国家錬金術師。性格は血気盛んで、猪突猛進型。身長が低いことがコンプレックスで、彼の前では「豆」「チビ」「小さい」などの単語は禁句。
    かつて禁忌とされる人体錬成を行った際、右腕と左足を失っており、それを取り戻す方策を求めて、弟のアルフォンスとともに、錬金術を増幅させる「賢者の石」を探す旅へと出る。しかし「賢者の石」に隠されていた秘密を知ったのちは、それに代わる方法を求めて、各地を旅している。
    アメストリスの中央刑務所から脱獄したメルビン・ボイジャーを追跡するた際、彼の使った未知の錬金術を目撃。強力な威力を持つその錬成の秘密を探るべく、メルビンの後を追って、テーブルシティへと向かうのだが……。
  • Alphonse Elric
    「禁忌を侵せば必ず報いを受ける。ぼくらみたいにね」
    エドワードの弟で、同じく錬金術師。短気な兄とは反対に、性格はつねに冷静沈着。体術に関しても、エドを上回る腕前の持ち主である。
    かつて人体錬成の禁忌を侵した際、身体のすべてを奪われており、その巨大な鎧姿は、彼の魂を定着させたもの。その体は疲れを知らず、また寒暖や痛覚といった感覚を持っていない。食事や睡眠といった欲求からも自由だが、そのことは彼に「自分が普通の人間ではない」ことを思い出させる。
    また、かつて見た「真理」の記憶を思い出してからは、錬成陣を書かずに錬金術を発動できるようになった。 エドとともにメルビンを追跡中、彼の使う錬金術の威力を目の当たりにし、自分たちの身体を取り戻す手がかりを求めて、テーブルシティへと向かう。
  • Roy Mustang
    「今、この瞬間から先の時間は、使う者に委ねられているんだ」
    アメストリス軍に所属する大佐。錬成陣が描かれた発火布の手袋で火花を起こし、自由自在に炎を操ることから、「焰」の二つ名を持つ国家錬金術師でもある。
    かつては東方司令部で東部方面の治安維持に携わっていたが、その手腕を買われ、現在はセントラルシティにある中央司令部に勤務。出世街道をひた走る。また一見、女好きの軟派な雰囲気を装っているものの、実はかなりの切れ者。大総統の地位につき、アメストリス軍を抜本的に改革しなければならないと考えている。
    エドを国家錬金術師として登用した張本人であり、またエルリック兄弟の保護者的な役割を任じる。しかし、後先を考えずに行動するエドとは衝突することもしばしば。今回も、エドが巻き込まれた騒動を収めるため、自らもテーブルシティに向かうことになる。
  • Riza Hawkeye
    アメストリス国軍中尉。階級は中尉。マスタングの補佐として常に傍らに控えるクールビューティ。
    人並みはずれた銃の腕前と常に冷静沈着な性格、歯に衣着せぬ言動で、周囲より恐れられ、信頼されている。
    ペットに「ブラックハヤテ号」と名付けられた犬を飼っている。
  • Winry Rockbell
    エドとアルの幼馴染であり、エドの機械鎧の整備士。
    両親をイシュヴァールの内乱で亡くしているが、その悲しみを出さず、いつも明るく兄弟たちと接する快活な少女。
    エルリック兄弟のことを誰よりも理解し、兄弟たちが元の身体へ戻るための旅路をサポートするため、日々機械鎧技師としての腕を磨いている。
  • Alex Louis Armstrong
    アメストリス国軍少佐で、「豪腕」の二つ名を持つ国家錬金術師。中央司令部勤務。
    とにかく暑苦しいまでのマッチョ体型と、これまた情厚く、涙もろい性格が特徴的。
    戦闘時は錬成陣の描かれた手甲で、所構わずあたりを叩きまくりモノを錬成、巨体を活かした体術と組み合わせて軽快に相手を攻撃する。
  • Melvin Voyger
    「お前、……神の領域に手を出したな」
    強盗傷害罪で懲役5年の判決を受け、アメストリスの中央刑務所に服役していた囚人。仮釈放が2ヵ月後に迫っていたが、あることをきっかけに刑務所から脱獄を図り、その騒ぎの最中、エドとアルのふたりと顔を合わせることになる。 アメストリス軍の追跡を振り切ったメルビンは、一路、テーブルシティへ。錬金術師としての腕前は、相当なもので、脱獄の際に使った錬金術は、これまでにエドもアルも出会ったことがないもので、その威力に興味を持ったエドとアルは、彼を追ってテーブルシティへと向かうことになる。
  • Julia Crichton
    「祖国を取り戻すには、大いなる力が必要なんです」
    アメストリスの西部、クレタとの緩衝地帯。かつて「ミロス」と呼ばれた地に生を受けた16歳の少女。幼いころに両親を殺されるという悲しい過去を持っている。祖国の復興にかける意志は誰よりも強く、「黒コウモリ」と呼ばれるレジスタンス組織に身を置き、その中核となって活動する。
    「黒コウモリ」から秘密の任務を受け、ミロスの中心部・テーブルシティに潜入していたジュリアだが、アメストリス軍によって拘束。不法滞在者用の施設に収容されていたところを、仲間の「黒コウモリ」とアルたちによって救い出される。
  • Miranda
    「私たちの目的はただひとつ。ミロスの独立よ」
    アメストリスとクレタ、両国からの独立を目指すミロス人たちのグループ「黒コウモリ」の実質的なリーダー。血気盛んな若者たちを、その辣腕でまとめ上げている。「黒コウモリ」の名前の通り、黒い装束に身を包み、テーブルシティの周囲に広がるデスヴァレーの洞窟に潜伏。蜂起の機会を伺う。 1904年、テーブルシティをめぐって繰り広げられたクレタとアメストリスの国境紛争に巻き込まれ、両親を失う。また、その紛争の結果二つの大国に奪われてしまった祖国を復興するべく、「黒コウモリ」を率いる。また、ジュリアを「黒コウモリ」に引き入れたのも彼女である。
  • Tony
    アランと同じ、「黒コウモリ」のメンバーのひとり。
    捕まえられたアルの監視役を仰せつかる。
    ひょろ長い顔が印象的な長身の青年。
    頭に被っているターバンや剣の装飾など、身につけているのはミロス人の民族衣装。
  • Alan
    ミロスの独立を目指すレジスタンス組織「黒コウモリ」の中核メンバー。
    組織のリーダーであるミランダの右腕として、さまざまな裏工作に関わる。
    屈強な体つきで戦闘経験も豊富。
  • Wolf Chimera
    人間と狼を使った合成獣(キメラ)の男。
    テーブルシティ行きの列車でエド達と遭遇することに。
    どういう訳かメルビンのことを執拗につけ狙う。
    狼との合成獣だけに鼻が利き、戦闘能力も抜群。
    驚異的な跳躍力とパワーで、エドたちを翻弄する。